しばらく前の話になりますが、5月のGWの最中に、岐阜市の黒野城跡公園へタンポポ調査へ行きました。タンポポ業界(?)では、黒野城主だった加藤貞泰公が米子(鳥取県)に移封になった際に、植木か何かとともにトウカイタンポポを持っていったのではないか、そして、そこからさらに、大洲(愛媛県)へと運んだのではないか、とも言われています。
が、今回のブログでは、トウカイタンポポのことではなく、葉につく「虫こぶ」(ゴール・虫えい)のことを書きたいと思います。
現在の黒野城跡は公園になっており、グラウンドを取り囲む形で土塁跡が残っています。上にあがって歩いていると、噂の赤いタンポポの葉っぱを発見しました。
タンポポの虫こぶ(ゴール)でした。タンポポハフクレフシというタマバエの幼虫が寄生しているのです。この葉を見つけたら、九州のY研究者にサンプルを送ってほしいという要請が、タンポポ調査・西日本2020から来ていたところでした。
タンポポハフクレフシについては、まだまだわからないことが多いそうです。
サンプルの送り方や送り先などを伺い、日を改めて採取に出かけ、Y先生に送付したところ、下記のような結果となりました。
到着までの時間でダメになってしまったものが多かったのですが、一部の葉から、2齢幼虫を採取できたとのことで、岐阜県初のタンポポハフクレフシのサンプルを得られたのだそうです。今後、DNA分析にかけるそうです。
もし20km以上離れた場所で、赤い斑点のついたタンポポの葉を見つけたら、お知らせください。そのことで新しい何かがわかってくるかもしれません。
※なお、写真のサンプルは、文中に記載した幼虫が採取できたサンプルとは別物です。
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こじまてつゆき (金曜日, 26 7月 2019 22:54)
こちら、神奈川県川崎市ですがサンプル画像とそっくりな症状出てます。
必要ですか?
管理人 (火曜日, 18 2月 2020 21:55)
こじまさま
サイトの管理に不馴れなのと、サンプル整理に追われていたのとで、コメント拝見するのが遅れてしまいました。申し訳ありません。今年、もし春の終わりくらいから見つかり始めるようでしたら、お問い合わせフォームからご連絡をいただけませんか?
採取から送付まで迅速な行動がひつようです。サンプル送付先など、お知らせします。よろしくお願いいたしますm(__)m
ふく子 (金曜日, 05 6月 2020 19:09)
うちも神奈川ですが、紫色のブチブチ、ずっと気持ち悪いと思っていましたがやっと謎が解けました。我が家にも毎年出てます。ハモグリバエみたいなモノですかね…虫ってこわいです。
あっちん (金曜日, 05 6月 2020 21:56)
ふく子さん、こんにちは。
タンポポの葉の赤紫の斑点には、タンポポハフクレフシではなく、病気のこともあるみたいです。
タンポポハフクレフシは、葉っぱをティッシュに包んでおくと、オレンジ色の幼虫が出てきました。